片脚立位で身体の中では何が起こっているのか

query_builder 2026/07/23

歩いているとき、私たちの身体は左右交互に片脚で体重を支えています。

一見すると、ただ片脚で立っているだけのように見えますが、身体の中では多くの筋肉や筋膜が協力し合い、転倒しないように精密なバランスを保っています。

私は、この片脚立位で最も重要な役割を果たす筋肉の一つが内腹斜筋だと考えています。

片脚立位で最初に起こること

右脚で立つと、身体は重力によって左側へ倒れようとします。

そのままでは骨盤が傾き、股関節は安定して身体を支えることができません。

そこで最初に働くのが、左内腹斜筋です。

左内腹斜筋は横隔膜・腹横筋・骨盤底筋・多裂筋と協力して腹圧を高め、体幹を安定させます。

しかし、内腹斜筋の役割は腹圧をつくるだけではありません。

前方では「恥骨」に向かって張力を生み出す

左内腹斜筋は恥骨方向へ張力を発生させます。

一方、右内転筋も恥骨方向へ張力を発生させます。

つまり、左右の筋肉が互いに引っ張り合うのではなく、両側から恥骨へ向かって張力をかけることで、骨盤前面は安定します。

私は、この恥骨結合が片脚立位における「前方の支点」だと考えています。

後方では胸腰筋膜に張力が生まれる

同時に、左内腹斜筋が収縮すると、その力は胸腰筋膜にも伝わります。

胸腰筋膜には適度な張力が生まれ、腰椎・仙腸関節・骨盤後面が安定します。

つまり、前方では恥骨、後方では胸腰筋膜という二つの支えによって、骨盤全体が安定するのです。

骨盤は「リング」として安定する

私は、骨盤を一つのリング(輪)のような構造として考えています。

前方では、

左内腹斜筋恥骨右内転筋

という張力が生まれます。

後方では、

左内腹斜筋胸腰筋膜

という張力が生まれます。

この前後の張力が同時に働くことで、骨盤全体が一つのリングとして安定します。

この状態になると、股関節は安心して身体を支えることができ、地面をしっかり押し返す力を発揮できます。

腰痛との関係

内腹斜筋が十分に働かないと、この張力のリングをつくることができません。

すると骨盤は不安定になり、身体は腰の筋肉を使って姿勢を保とうとします。

その結果、

  • 腰が反る
  • 骨盤が左右に揺れる
  • 身体が左右へ大きく傾く
  • 股関節ではなく腰で身体を前へ運ぶ

といった代償動作が起こります。

これが、私が考える「腰椎主動型」の歩き方です。

一方、内腹斜筋が働き、前方では恥骨、後方では胸腰筋膜に適切な張力が生まれると、骨盤は安定したリングとなります。

その土台の上で股関節が本来の力を発揮できるようになり、「股関節主動型」の歩き方へと変わっていきます。

私は、腰痛改善の第一歩は、腰を鍛えることではなく、片脚立位で骨盤に「張力のリング」をつくることだと考えています。

そのリングをつくる司令塔こそが、内腹斜筋なのです。

 


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整体院 ライズ

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