右片脚立位で重要な「左内腹斜筋」の3つの繊維

query_builder 2026/08/01

片脚立ちでは、左内腹斜筋が非常に重要な役割を担っています。

左内腹斜筋には大きく3つの働きがあります。

  • 腹圧を高めて腰椎を安定させる
  • 左骨盤を支えて骨盤を水平に保つ
  • 右内転筋と前方スリングを形成して股関節を安定させる

これらの役割は、内腹斜筋の繊維の走行によって理解すると、とてもわかりやすくなります。


下部繊維(腹圧を作る繊維)

起始(始まるところ)

  • 腸骨稜前方(骨盤の前側)
  • 鼠径靱帯の外側

停止(付くところ)

  • 白線(お腹の中央)
  • 恥骨(共同腱を介して)

主な役割

下部繊維は、腹横筋・横隔膜・骨盤底筋と協力して**腹圧(お腹の内側の圧力)**を高めます。

腹圧が高まることで、体幹はまるで空気を入れた円柱のように安定し、

  • 腰椎が安定する
  • 骨盤が安定する
  • 右脚へ安心して体重を乗せられる

という状態をつくります。

つまり、右片脚立位では体幹の土台を作る役割を担っています。


中部繊維(骨盤を支える繊維)

起始

  • 腸骨稜(骨盤の外側)

停止

  • 1012肋骨の下縁
  • 白線

主な役割

中部繊維は、骨盤と肋骨を近づける方向へ収縮します。

右片脚立位では、体重が右脚に乗るため、重力によって左骨盤は下がろうとします。

そこで左内腹斜筋の中部繊維が働き、左肋骨と左骨盤を引き寄せることで、

  • 左骨盤が下がるのを防ぐ
  • 骨盤を水平に保つ

という働きをします。

これが骨盤支持の役割です。


上部繊維(前方スリングを作る繊維)

起始

  • 腸骨稜後方
  • 胸腰筋膜

停止

  • 1012肋骨
  • 腹直筋鞘(白線)

主な役割

上部繊維は、腹直筋鞘や腹部の筋膜へ張力を伝えます。

その張力は恥骨を介して反対側(右側)の内転筋へ伝わり、

左内腹斜筋腹直筋鞘・腹部筋膜恥骨右内転筋

という斜めの筋・筋膜のつながりを作ります。

これが**前方スリング(Anterior Oblique Sling**です。

前方スリングが働くことで、

  • 右股関節が安定する
  • 骨盤がぶれにくくなる
  • 体幹と下肢が一体となって力を伝えられる

ようになります。


右片脚立位では3つの繊維が同時に働く

右脚で立っているとき、左内腹斜筋では3つの繊維がそれぞれ異なる役割を担いながら協調して働きます。

下部繊維
腹圧を高め、腰椎と骨盤の土台を安定させる。

中部繊維
左骨盤を支え、骨盤が下がるのを防ぐ。

上部繊維
右内転筋と前方スリングを形成し、体幹と右股関節を連結して安定させる。


まとめ

内腹斜筋は一つの筋肉ですが、繊維によって役割が異なります。

右片脚立位では、

  • 下部繊維が腹圧を高めて体幹の土台を作る。
  • 中部繊維が左骨盤を支えて骨盤を水平に保つ。
  • 上部繊維が右内転筋と前方スリングを形成し、体幹と股関節を連結する。

この3つの働きが同時に起こることで、右脚一本でも身体は安定し、歩行や立位動作を効率よく行うことができます。

つまり、左内腹斜筋は「腹圧」「骨盤支持」「前方スリング」を一つの筋肉で担う、片脚立位に欠かせない筋肉なのです。


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整体院 ライズ

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