「右脚で立っているのに、なぜ左側のお腹の筋肉(内腹斜筋)が働くのですか?」
これは患者さんからもよく聞かれる質問です。
実は、人の身体は筋肉を一つずつ使って動いているのではありません。
筋肉同士が斜めにつながり、チームとして働くことで、効率よく身体を支えています。
その代表が、左内腹斜筋と右内転筋の組み合わせです。
右脚立位で身体の中では何が起こっているのか
歩行中に右脚だけで体重を支えると、身体には重力がかかり、骨盤は左側へ落ちようとします。
もし何もしなければ、身体は左右に傾き、スムーズに歩くことはできません。
そこで働くのが、左内腹斜筋と右内転筋です。
左内腹斜筋は体幹を安定させ、腹圧を高めながら胸郭と骨盤をコントロールします。
一方、右内転筋は右股関節を安定させ、骨盤を下から支えます。
この二つの筋肉が同時に働くことで、体幹と骨盤が一本の軸としてまとまり、右脚一本でも安定して立てるようになります。
なぜ反対側の内腹斜筋なのか
内腹斜筋は、身体を斜めにつなぐ筋肉です。
右脚で立っているときは、左内腹斜筋が右内転筋と協力して働くことで、体幹から股関節へ力を効率よく伝えます。
この斜めの連結があるからこそ、身体はぐらつかず、重心を前へ運ぶことができます。
反対に、この連携がうまく働かないと、
- 腰が反りやすい
- 身体が左右に揺れる
- 骨盤が不安定になる
- 股関節ではなく腰で身体を前へ運ぶ
という代償動作が起こります。
これが、腰椎主動型の歩き方です。
歩行は「脚」で行うものではない
歩くと聞くと、多くの方は脚の筋肉ばかりをイメージします。
しかし実際には、歩行は脚だけで行っているわけではありません。
体幹と股関節が連携して初めて、安定した歩行が生まれます。
その中心となるのが、左内腹斜筋と右内転筋のような「斜めの連携」です。
私は、この連携が働くことで片脚立位が安定し、股関節が本来の力を発揮できるようになると考えています。
その結果、腰で身体を動かす「腰椎主動型」から、股関節で身体を動かす「股関節主動型」の歩き方へ変わっていきます。
つまり、腰痛を改善するために重要なのは、腰を無理に鍛えることではありません。
歩行中の片脚立位で、左内腹斜筋と右内転筋が自然に協力して働く身体をつくること。
それが、腰に負担をかけない歩き方への第一歩なのです。
整体院 ライズ
住所:群馬県前橋市千代田町1-8-8
電話番号:090-9248-5929
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