片脚立位を支える「前方スリング」と「後方スリング」とは?

query_builder 2026/07/29

前回のブログでは、片脚立位では内腹斜筋が働き、前方では恥骨、後方では胸腰筋膜に張力が生まれることで、骨盤が一つのリングとして安定することをお伝えしました。

では、その安定した骨盤の上で、私たちはどのように身体を支え、前へ進んでいるのでしょうか。

そこで重要になるのが、前方スリング後方スリングです。

スリングとは「斜めの筋肉のチーム」

「スリング」とは、筋肉が一本だけで働くのではなく、斜めにつながる筋肉同士が協力して働く仕組みのことです。

歩行では、右脚で立つたびに、この斜めのチームが身体を支えています。

前方スリングの役割

右脚で立つときは、

左内腹斜筋と右内転筋

が同時に働きます。

左内腹斜筋は体幹を安定させながら、恥骨へ向かって張力をつくります。

右内転筋も恥骨へ向かって張力をつくります。

この二つの力が恥骨結合で出会うことで、骨盤前面が安定します。

私は、この前方スリングの役割は、骨盤の前側を締めて、片脚立位の土台をつくることだと考えています。

後方スリングの役割

一方、身体の後ろ側では、

右大殿筋と左広背筋

が胸腰筋膜を介して連携します。

右大殿筋は股関節を後ろへ伸ばし、身体を前へ進める力を生み出します。

左広背筋は胸郭を安定させ、胸腰筋膜へ張力を伝えます。

この二つが同時に働くことで、胸腰筋膜がピンと張り、骨盤と体幹が一体となります。

私は、後方スリングの役割は、身体を前へ進める推進力をつくることだと考えています。

前方スリングと後方スリングは同時に働く

片脚立位では、前方スリングだけ、あるいは後方スリングだけが働くわけではありません。

まず、左内腹斜筋が働き、腹圧が高まり、前方では恥骨、後方では胸腰筋膜に張力が生まれます。

その安定した土台の上で、

  • 前方スリングが骨盤を安定させる。
  • 後方スリングが股関節から推進力を生み出す。

この二つのスリングが同時に働くことで、身体は左右にぶれることなく、効率よく前へ進むことができます。

腰痛との関係

内腹斜筋が働かないと、前方スリングもうまく機能しません。

すると骨盤は不安定になり、後方スリングも十分な力を発揮できなくなります。

その結果、股関節ではなく腰が代わりに身体を動かそうとします。

これが「腰椎主動型」の歩き方です。

一方、内腹斜筋が働き、前方スリングと後方スリングが連携すると、骨盤は安定し、股関節が本来の力を発揮できるようになります。

これが、私が目指している「股関節主動型」の歩き方です。

私は、歩行とは脚だけで行うものではなく、前方スリングと後方スリングという二つの斜めのチームワークによって成り立つ運動だと考えています。

このチームワークが整うことで、腰に頼らず、疲れにくく、痛みの出にくい歩き方へと変わっていくのです。

 


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整体院 ライズ

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