前回のブログでは、片脚立位では内腹斜筋が働き、前方では恥骨、後方では胸腰筋膜に張力が生まれることで、骨盤が一つのリングとして安定することをお伝えしました。
では、その安定した骨盤の上で、私たちはどのように身体を支え、前へ進んでいるのでしょうか。
そこで重要になるのが、前方スリングと後方スリングです。
スリングとは「斜めの筋肉のチーム」
「スリング」とは、筋肉が一本だけで働くのではなく、斜めにつながる筋肉同士が協力して働く仕組みのことです。
歩行では、右脚で立つたびに、この斜めのチームが身体を支えています。
前方スリングの役割
右脚で立つときは、
左内腹斜筋と右内転筋
が同時に働きます。
左内腹斜筋は体幹を安定させながら、恥骨へ向かって張力をつくります。
右内転筋も恥骨へ向かって張力をつくります。
この二つの力が恥骨結合で出会うことで、骨盤前面が安定します。
私は、この前方スリングの役割は、骨盤の前側を締めて、片脚立位の土台をつくることだと考えています。
後方スリングの役割
一方、身体の後ろ側では、
右大殿筋と左広背筋
が胸腰筋膜を介して連携します。
右大殿筋は股関節を後ろへ伸ばし、身体を前へ進める力を生み出します。
左広背筋は胸郭を安定させ、胸腰筋膜へ張力を伝えます。
この二つが同時に働くことで、胸腰筋膜がピンと張り、骨盤と体幹が一体となります。
私は、後方スリングの役割は、身体を前へ進める推進力をつくることだと考えています。
前方スリングと後方スリングは同時に働く
片脚立位では、前方スリングだけ、あるいは後方スリングだけが働くわけではありません。
まず、左内腹斜筋が働き、腹圧が高まり、前方では恥骨、後方では胸腰筋膜に張力が生まれます。
その安定した土台の上で、
- 前方スリングが骨盤を安定させる。
- 後方スリングが股関節から推進力を生み出す。
この二つのスリングが同時に働くことで、身体は左右にぶれることなく、効率よく前へ進むことができます。
腰痛との関係
内腹斜筋が働かないと、前方スリングもうまく機能しません。
すると骨盤は不安定になり、後方スリングも十分な力を発揮できなくなります。
その結果、股関節ではなく腰が代わりに身体を動かそうとします。
これが「腰椎主動型」の歩き方です。
一方、内腹斜筋が働き、前方スリングと後方スリングが連携すると、骨盤は安定し、股関節が本来の力を発揮できるようになります。
これが、私が目指している「股関節主動型」の歩き方です。
私は、歩行とは脚だけで行うものではなく、前方スリングと後方スリングという二つの斜めのチームワークによって成り立つ運動だと考えています。
このチームワークが整うことで、腰に頼らず、疲れにくく、痛みの出にくい歩き方へと変わっていくのです。
整体院 ライズ
住所:群馬県前橋市千代田町1-8-8
電話番号:090-9248-5929
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